今日は、公益社団法人 成年後見センター・リーガルサポートの名簿登載の研修を受けていました。毎週1.5単位取得しているので、名簿登載まであともう一息です。
研修の内容のうち気になった部分を調べてみて、まとめてみました。
精神疾患の理解
なんらかの精神疾患を持つ方のうち、病院で把握している人数は、400万人以上いると言われているようです。
病院に行ってない人や、障害に気づいてないという方はもっと多いはずなので、人口の10人に1人はなんらかの疾患を患っている方がいると考えてよいのではないかと思います。
精神疾患の種類
色々ありますが、主なものは次の5つです。
2.統合失調症
3.高次脳機能障害 まず、知ることからはじめましょう(障がいのこと高次脳機能障がい) - YouTube
アルツハイマーは「私の頭の中の消しゴム」、統合失調症は「ビューティフル・マインド」という映画でそれぞれ題材とされていたので知っていましたが、精神疾患にも、色々種類があるそうです。
この中で、私が気になったのは5の発達障害ですね。
とくにADHDというワードはメディアでもよく聞く事が増えました。
発達障害とは何かについてもうちょっと掘り下げてみます。
発達障害とは何か
発達障害とは、発達障害者支援法において「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています。
発達障害者支援法(平成十六年十二月十日法律第百六十七号):文部科学省
コミュニケーションや対人関係をつくるのが苦手なのが特徴の障害ということですね。
「自分勝手な人」「だらしない人」「変わってる人」「困った人」などという社会的評価を受ける事が多く、本人はそれを自覚しても治療方法がないようですので、非常に苦しい障害と言えますね。むしろ、ダメダメな自分に苦しんでおり、成人してから発達障害であると診断されることにより救われたという方もいるのではないでしょうか。
主な発達障害は3種類に分けられています。
ただし、人によって特性や性格の違いもあり、症状が重なるなどするため、症状は多様なようです。
発達障害の種類
症状の理解は、動画作品を見るのがわかりやすかったですね。
1.広汎性発達障害 ASD
自閉症はドラマ 「光とともに~自閉症児を抱えて~」がお勧めです。
【ADHD】短編ドラマ「普通じゃない」
https://www.youtube.com/watch?v=15B8oZLGxvU
3.学習障害 LD
吃音症は「英国王のスピーチ」がお勧めです。
調査後の感想
記事を書いていて、発達障害の症状にあたる行動のいくつかは、実に曖昧だなと感じてしまいました。症状が明らかなものを除いては、ADHDやアスペルガー症候群などは発達障害なのか否かがそもそも素人には判断できませんね。
そのため、社会的にこの障害のことを周知することで、周囲の誰かに症状に該当する人がいたら知らせてあげるという風土を作ることや、治療方法はまだないので社会全体が行動に配慮してあげることを当然とする価値観を持つことが必要になります。
ということで、社会の理解、援助が進むにはだいぶ時間がかかりそうだなと感じました。
社会は人が回しているので理解はできますが、対人関係やコミュニケーションがうまくいかないと、私的な評価・制裁により苦しめられ、あげく「学問」として体系化され、正式に障害者呼ばわりされるのか…などと思いましたが、それはまた別の話。
考えられる対策
自分が発達障害の症状に多く当てはまる場合にどうするか?ですが、
治療方法はないので、何が自分にとって苦手なのかを把握して一つ一つ周囲の人を頼るなどして対策することが効果的に思えます。
また、ハードルは高そうですが、発達障害の診断結果を公言しておいたり、会社にどのような配慮が必要でどのようなことには対応できないのかという点について説明するというのも、状況改善には役立ちそうです。
精神的な部分では、周囲のあなたへの評価どおりに性格が悪いわけでも、無能なわけでもなく、単に苦手なところがあるという自覚をし、得意なことに関するスキルなどを利用して社会と適切な距離でかかわっていくというのがよさそうですね。
発達障害と診断された場合は、障害者手帳も受け取れるようですから、詳しくは各自治体にご相談ください。障害者枠で就職活動をおこなうことができるようになれば、これまでよりもずっと社会生活の負担が軽減できるのではないでしょうか。
以上、長くなってしまったので今日はこのへんで。