よこはまの司法書士日記

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家族信託とあれこれ

こんにちは。司法書士行政書士の廣澤です。

 

昨日から一転、いい天気ですね。

さて、今日は家族信託について。

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もうご存知の方も多いと思いますが、家族信託というのは上の画像の通り、遺言や後見を補完する制度として昔から用意されていた制度が、最近の山積みの問題から注目され始めたものです。

 

任意後見契約や遺言では行えない生前対策として、柔軟な設計ができるという点が注目され登場してきたわけですね。

 

と、ここまではどこの記事にも書いてありますが、個人的に思うこととして…

 

 

 

制度がわかりにくいうえに、リスクが高いのではというのが感想です。

本を何冊か読みましたが、国家試験の中でも上級クラスの難易度と複雑な論点を含んでいるといっていいレベルですし、何より運用開始時にはさらに周囲全員の理解は得られにくいであろうことが予想されます。

 

専門家ですら「わかりにくいなぁ…」と思う制度の運用、業務を家族の一人を信じて託す?金融機関も専門家等の監督人を挟まずに?税務申告は?任意後見ですらトラブルになってるけど、安全に運用できるの?という感じですね。

超優秀な先生方が研究を続け、事例をどんどんアップデートされているようですが、当事務所のような零細事務所としてはしばらく様子見ですね。ビジネスとしては良いのかもしれませんが、制度の歴史が浅すぎる…。

 

ちなみに、家族信託というのは造語で、法律用語では民事信託と言います。これはどうでもいいですね。

 

では、今日はこのへんで。