よこはまの司法書士日記

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メディアリテラシー?前半

 

こんにちは。司法書士行政書士の廣澤です。 

今日はネタがないので、お勧めyoutubeの紹介です。

 

最近、SNSなどで間違った情報を拡散してしまったり、誤った認識を強めてしまったりということが社会では問題視されていますね。

 

思えば、1日の中で食事、トイレ、お風呂、移動などの時間に比してインターネットを見ている時間のほうが多いことがわかっているにもかかわらず、情報の取捨選択をする勉強はこれまでしたこともありません。

 

情報に囲まれているのに、情報との付き合い方がわからないという状況なのだという事みたいですね。このような状況を改善すべく、Google先生が次のような動画を公開されており、基本的な情報との付き合い方を知るうえでの勉強になったので共有します。

 

↓ ↓

 

Grow with Google はじめてのメディアリテラシー - 情報と向き合うとき、子どもも大人もすべきこと - - YouTube

 

 

メディアリテラシーとは

言葉通り、「情報を読み解く能力のこと」だそうです。

 

間違った情報というのは恐ろしいもので、善意で拡散してしまったことで、あなたも犯罪に加担し最悪人をあやめてしまう可能性もあります。(具体例は上のリンクの1-2まだわからないよね?の後半で動画解説されていますのでぜひ、ご覧ください。)

 

私にとって身近な例だと「訴訟や登記は簡単だと思う」と拡散してしまう方などがあてはまるでしょうか。”簡単か否か”の判断ができないから専門家がたくさんいるのであって、痛い目をにあったり、人に迷惑をかけてからでは時すでに遅しですからね。

 

メディアリテラシーを高めるための基本について、上の動画をもとにまとめてみたいと思います。 

 

 

基本

情報を読み解く能力とはいっても、じゃあどうすればいいの?と思いますよね。

上の動画では、簡潔に次の4つの”ギモン”を身につければ知識がなくても情報に踊らされないと紹介されています。

 

4つのギモンとは、次の4つです。

 

(1) まだ、わからないよね?

 

(2) 意見・印象じゃないかな? 

 

(3) 他の見え方もないかな?

 

(4) 隠れているものはないかな?

 

 

一つ一つ見ていきましょう。

 

(1) まだ、わからないよね?

「結論を即断しない、情報を一旦止める」

 

現時点では、わからない。

この結論で判断を止めておくという事ですね。

言われてみると簡単そうですが…

 

経営者の方などは状況を一旦判断しないと前に進めないでしょうし、人は通常わからないままでである状況を恐怖するわけですよね。

 

恐怖し始めると疑似敵を創造したり、信仰対象を探して乗り越えてきたのが人間の歴史ですし…。

 

意識しないと、いきなり難しそうです。

そこで、Google先生は次のように意識すると良いと解説されてます。

 

 

【情報の三密に注意しましょう(情報の①密閉 ②密集 ③密接)

 

それぞれ意識すべきは次のとおり。

① 密閉 … 情報源を増やして情報の風通しをよくする 

② 密集 … 皆が言っているにつられない

③ 密接 … 友達、家族などの近い人ほど信じてしまうので気を付ける

 

「いい情報だから広めよう!」という三密の状況で善意で行った情報の拡散は、より感染力が強いから、「まだわからないよね!」で止めておこうという事のようです。

善意で悪い事をする人達が最もたちがわるいとよく言いますよね。 

 

 

これは最近読んだ本情報ですが、社会心理学の、社会的証明 - Wikipediaが関係していそうです。

 

②はまさにそうで、予言が外れて存在意義を失った教団というのは、信じていたものがなくなったのだから解散をするのかと思いきや、これまで全く行っていなかった布教活動に熱心になるという現象があるそうです。

 

これは、大勢がその存在を認めることで、予言が外れた事実は変わっていないのに、存在意義を維持することにつながる(支持する人の数が正確だと思わせる力を持つ)ことを無意識に理解しているためだとのことでした。

要は、”フォロワーがいっぱいいるインフルエンサーの中身が何もない。信頼できるのはフォロワーの数だけ。”というSNSあるあるは人間あるあるなのだという事ですね。

 

③も社会的証明で説明できます。人は”曖昧で不確定な状況”に置かれると無意識に”①自分と類似した人間の②真似をして盲従する”そうです。類は友を呼ぶですから、近しい人からの話ほど信用してしまうわけですね。

 

「まだわかったつもりになってはいけないし、知人の意見を鵜呑みにしてはいけない」

こう強く思うことで、防ぐしかなさそうです。

 

そういえば、私が好きな歴史を面白く学ぶCOTEN RADIO コテンラジオ でも同じようなことを言ってましたね。

 

 

 

 

(2) 意見・印象じゃないかな? 

「事実と、意見や印象をゴッチャにして鵜呑みにしない」

 

これも試しにやってみると、簡単そうでなかなか難しいです。

試しに、次の独り言から事実を抜き出してみてください。 

 

A氏「今週末は野菜の特売日だったと思うから、健康には野菜をたっぷりとるのが良いというし、鍋にしようかな。加工肉は体に悪いっていうから、やっぱり肉屋で新鮮なお肉を買って…と。」

 

いかがでしょう。

なんと、この独り言に事実はひとつもありません。全てこの方の意見です。

次に、混合型。

 

B氏「彼は東京で会社勤めをしている。だから彼はコロナにかかっているかも。」

前半が事実である可能性が高く、後半が意見ですね。

 

こんな感じで、会話の中で事実を読み取るのはなかなか難しいものだと感じました。 

事実である可能性がいかに高くても、それが事実かどうかは実際のところ、裏付けとなる証拠まで調査しないとわかりませんね。

上の動画では、事実っぽいものには次の3つが含まれると解説されています。

 

① 間違った事実 …勘違い、思い込み、噂

② 本当の事実  

③ 嘘の事実   …フェイクニュース、嘘の公告

 

私たちは結局のところ、全ての事実を把握するのは負担になりすぎるので、人の意見の総数や近しい人からの話を疑わないことで、普段は無意識に効率よく的確な判断をしているということなのですかね。

 

このような無意識の判断はほとんどの場合に有益ですが、悪い方向に働いてしまうことがあるということなのでしょう。

 

長くなってしまったので、後半は次回に。

今日はこの辺で。